「いつの間にか、真ん中の石がなくなっていた」 そんなご相談をいただいた時、私たちは単に新しい石を用意して留めるだけの作業はしません。なぜなら、石が外れるのには必ず理由があるからです。
ここ御徒町のアトリエで日々多くのジュエリーに向き合っていますが、石落ちの原因は、爪の磨耗や変形、あるいは見えない場所の歪みであることがほとんどです。
私たちはマイクロスコープ(実体顕微鏡)を覗き込み、肉眼では見えないダメージまで徹底的にチェックします。
その上で、弱っている部分があれば地金を足して補強し、万全の状態に整えてから石を留め直します。
見た目を「元通り」にするだけの修理ではなく、これから先も安心して使い続けてもらえる強さに仕上げる。
見えない部分にこそ、職人の技術と気遣いを詰め込んでいます。